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海士資産形成研修所の所長ブログ

(19)ネットフリックスと景気の行方

ネットフリックスの決算が良い。7月・8月と低迷していた新規契約数の伸びが9月はアナリストが予想していた倍近くになったためである。株価もそれなりに上昇している。 

 

しかし、これは自宅(あるいは旅行先、飛行機の中など)で見る人が増えているということで、他に消費する機会を奪っている可能性もある。実際にメタ(旧フェースブック)などの巨大企業の株価は低迷している。 

 

米国にリセッションが起こるのか起こらないのかどういう風に考えていればいいのか頭の中を整理してみよう。 

現状は、 

  1. FRB連邦準備制度理事会)がFF金利をこのところで1.5パーセント上げて、次も0.75パーセント上げようとしている。 
  1. 米国のGDPの6割以上を占めるサービス業はコロナからの復活で好調であり、雇用も確りで従業員の時給も上がっている。 
  1. 金利上昇により、住宅着工の申し込みやモーゲージ申請は7か月連続で縮小中であるが、今のところ住宅価格まで影響していないものの時間の問題で下がり始める。 
  1. インフレーションがどのように収まるのか、サービス業の雇用と時給の状況に注視する必要がある。 
  1. もちろん、戦争などのリスクも常に考えておく必要がある。 
  1. 大手銀行のJPモルガン・チェースの会長がこの6か月のうちに米国経済にハリケーンが来ると述べている。なにか、銀行が抱えている隠れた問題があるのかもしれない。 
  1. 米国を除く世界の経済はいったいどのようになっているのか? 
  1. 記録的なドル高の影響が米国のグローバル企業の業績にこれから大きく反映されてくる。それによって株価が下がれば、リセッションに突入していく。 
  1. FRBの利上げの調整がタイミング良く変更できるのか? 

 

以上、まだまだ、考えておく必要があることがたくさんあり、毎日毎日の情報により、今日はどの件が重要視されて株価が上昇しているのかあるいは下落しているのか、気を付けてみておくしかない。 

 

しかしながら、リセッションに入らずに米国景気が減速飛行して、その後の景気がどうなるのか予想が出来ない。むしろ、リセッション入りして一度、バブルの膿を出した方が投資する側には分かり易いのである。 

 

以上、頭の整理に活用してください。