所長ブログ

海士資産形成研修所の所長ブログ

(26)20年前に植えた木と助言銘柄のパフォーマンス

写真は、ニュージャージーの我が家の前に息子が生まれた20年前に植えた木です。

1メートルもなかった苗木が現在は2階建ての家の高さに近づいてきています。

下記に令和2年から当社が助言させていただいてきた銘柄リストがあります。

お蔭様ですべての7銘柄がある程度のパフォーマンスを上げています。

しかし、家の前の木を見ていて気が付いたのですが、やはり、10年、20年で10倍以上になると予想される銘柄を念頭に助言させていただかなければいけないのだな、と痛切に感じました。

日本株専門の助言会社として、他社との違い(当社の銘柄選定の第一重要項目は、経営理念として従業員を大切にするという会社です)があり、銘柄選定の40年の歴史を持つなどで、今後も戦っていけると考えています。

将棋の藤井聡太さんがパソコン将棋を活用しているように当社もオンライン証券会社の提供するあらゆる投資手法を参考にしながら銘柄選定に役立てて行きます。

 

助言銘柄のパフォーマンス  令和5年5月30日

助言日       銘柄名       助言時株価   助言後高値   高値年月日   上昇率

 

2/3/18  イボキン   1550円   6770円 3/10/19 4.4倍  

 

2/11/11 ユーシン精機 720円  1037円  3/2/3  1.4倍  

 

 2/12/11 新東工業 743 円    1142円 5/5/30         1.5倍

 

3/10/10日レスターH  1850円 2456円  5/3/9 1.3倍

 

3/11/11 ランドネット 5130円 6970円  3/11/241.3倍

 

4/6/22    ハードオフコーポ  879円   1470円 4/11/301.7倍

 

5/2/24  リネットジャパン 465円   644円 5/3/27  1.4倍

(25)AI バブルそしてマンハッタンのオフィスは?

最近、ニューヨークのダウが下がっているのに、ナスダックが上昇していることが多い。 

何故か、わからなかったが、いまは、何となくそうではないかと思えることがある。要するにいま、世の中AI人工知能)にその可能性を感じているのでしょう。 

 

マンハッタンのオフィス事情として、最近面白い数字が出ていた。 

マンハッタンオフィスの空室率が記録的に高まっているとのこと。 

空室のスペースが94ミリオンスクエアーフィートという。分かり易く言えば、あのエンパイヤ―ステートビルディングがまるまる37棟分空いていて、コロナ以降で空室スペースが75パーセント増加、マンハッタン全体の空室率は17パーセントということである。 

これはちょっと大変です。 

いまは、週に2-3日、マンハッタンのオフィスに通う人が多いようです。 

この状況の中、メタバースがさらにオフィスの需要を減らすのではないかと不動産について素人のわたしは考えているのです。 

自分のアバターが会議しているのが、数年後には普通になっていたら、マンハッタンのオフィスはどうなるのか?エアーBアンドBなどが旅行者のための短期住宅に使うとか、高級マンションに転用するのか、まあ、いろいろな方法があるかも。 

現在、AIで一番持て囃されているマイクロソフトの1999年11月17日の株価は約60ドルだったが、ITバブルがはじけて2000年9月7日には、26ドルまで下落した。 

そのうち、メタバースで毎日会議していると、面倒なので、議題を入れておけば、生成AIが会議を進行して、会議に参加している人たちも内緒で生成AIで参加して、結論が出て、それを人工知能ロボットに結論を伝え、仕事が回り始めるかもしれません。 

実際にこうなったとき人間はどのようなことを考えているのでしょうか? 

わたしのようなレベルの頭では、よくわからないので、生成AIに聞いてみます。 

お後がよろしいようで。 

(24)今日は本音でめちゃくちゃ悪い言葉を使います。

アメリカに来て、トータル34年になり、ずーっとそれなりにアメリカの株式相場を見てきました。

最近、アメリカ、「調子乗ってんじゃねーぞ」という感じがしています。

アップルの株式時価総額が1社で365兆円で、この金額は、ドイツの株式マーケットに上場している255社(176兆円)とインドの株式市場の1242社(189兆円)の合計とほぼ同じです。極端に言えばアップル1社でドイツとインドの株式と交換できる金額です。

アップルの時価総額対世界の時価総額

                  会社数

アップル  2.7兆ドル       1社

英国    2.6兆ドル     595社

フランス  1.8兆ドル     235社

インド   1.4兆ドル    1242社

ドイツ   1.3兆ドル     255社

日本のバブルの時に、東京の土地の時価合計でアメリカ全土が買えると

言った例え話があったことを思い出しました。

 

2005年だと思いますが、アメリカにある大きな投資会社の「バークシャーハザウェイ」の株主総会に出席するためにニューヨークからネブラスカ州オマハに行きました。出席の理由は、この会社のオーナーであるウォーレン・バフェット氏にわが師である稲盛和夫氏と対談してもらえるかどうか、というレターを作成して手渡しする為でした。この企画はわたしの数多い企画の中で自慢できる失敗でしたが、2週間かけて車で行ったことはいい思い出になっています。因みに稲盛和夫氏とバフェット氏は同じ年齢です。

 

バークシャーハザウェイの時価総額は100兆円に迫っていますが、なんとその総額の40パーセントをアップルに投資しています。

いま、アメリカと中国の関係が、ギスギスしてますが、この前、アップルのCEOのティム・クックが中国を訪問しました。それはそれは心配でしょうね。もし、供給がストップ、中国がアップルのアイフォーンに不買運動でも掛けて、売り上げが前年比10パーセントでも減れば、アップルの株価は40パーセント下がりまっせ。(これはわたしの大胆な予想)

そうなれば、アメリカ株式相場は暴落です。

 

こんな綱渡りの状況の中、アメリカの相場がそれ程下がらないのは、お金をコロナの関係でバラまいたせいで、まだ、金利は上げていますが、本格的にばらまいたお金の回収にはなっていません。むしろ、回収するのが怖いのです。

 

日本銀行の総裁が交代しましましたが、なかなか金利を上げてお金を回収したいと言えません。金利を上げてお金を回収したら、ゾンビ企業が破綻します。破綻させられた会社の人たちは、政治家自身が身をきれいにしていないことを一挙にののしり始めます。

要するに、なにもかも後手後手です。これはいま、始まったことでなく、政治は常に世の中の流れの30年は遅れているのです。

 

まだ、言いたいことの10パーセントも言えないのですが、またの機会にします。最後に、調子に乗っているアメリカとしっぽを振る日本に

「くそったれ」と言って今回のブログを締めます。

 

いま、思い出しましたが、今年のバレンタインデーのワイフへのギフトは

アップルウオッチでした。

お後がよろしいようで。

(23)Herstory

最近、この単語を見かけるようになりました。

自分なりに考えている意味合いとして、Historyは男の歴史であり、これからは女の歴史を作っていくことを目指す、と考えています。間違っているかもしれません。

わたしは、会社四季報が新しく出ますとすべての銘柄に目を通すことにしています。

ただ読むだけでなく、テーマを決めて見ています。

今回は、日本の上場企業(3570社)の中に女性社長の会社はいったい何社あるのだろうか?でした。これには本当にびっくりしました。漏れはあるかもしれませんが、

なんと、たったの18社でした。

社長になった経緯はいろいろです。創業者である親が亡くなったり、もうだれも男性で引き受けてがなかったので、お鉢が回ってきたとかです。

実際に自分で会社を創業して社長になった方は、半分以下でした。

ご参考までにコードと名前を列記させていただきます。

ハイパー(3054)、夢展望(3185)、アプリックス(3727)、

アイフリークモバイル(3845)、ブレインズテクノロジー(4075)、

ステラケミファ(4109)、COIY(4175)、竹本容器(4248)、

ロングライフHD(4355)、ビザスク(4490)、キタック(4707)、

エステー(4951)、鈴茂器工(6405)、ユーシン精機(6482)、

要興業(6566)、ミダックホールディングス(6564)、ヤーマン(6630)、

ポピンズ(7358)

 

これに比べていいかわかりませんが、米国証券市場に上場している企業の女性社長は、

枚挙にいとまがありません。大企業でもたくさんいます。GM(ジェネラルモーター)、HP(ヒューレットパッカード)、オクシデンタル石油などなどです。

多様化の時代にさらに乗り遅れないようにするためにはどうしたらいいのか考えなければなりません。わたしが出来ることは、女性の起業家を支援することです。

日本の証券市場がバブル崩壊前の高値を抜くためには、日本の首相が女性になる必要があるかもしれません。

アメリカに女性の大統領が誕生する前に日本に女性の首相が誕生するようなことが起こることを期待したいです。

今回の四季報検証のもう一つのテーマは、環境関連・リサイクル事業の会社のリストアップです。素晴らしい会社が結構ありました。

わたしは、これらの企業群のパフォーマンスは今後10年はかなり期待できると信じています。

次回のブログではこのテーマの企業をご紹介したいと思います。

以上です。

(22)貸し渋り、貸しはがしはすでに起きている!?

2023年3月22日

シリコンバレー銀行の破綻の影響により、世界中で小さな銀行による貸し渋りが出ているようです。

わたしのワイフの親友がペルーの首都リマで働いています。小さな健康食品会社で働いていますが、オーナーから来週から働いてもらう日数を減らすと告げられました。理由はいままで、運転資金を借りていた銀行からもう貸せないと言われたそうです。そこで、従業員の給料を払えないので、オーナー自らこれからは店舗に出て働くとのことです。このようなことは、これからどんどん出てきます。それによってリセッションに陥る危険性がかなり高まってきたと思われます。

 

先日、マンハッタンに久しぶりに行って、日本からのお客様とシーフードを食べたら、食べ物を皿に入れずにビニール袋に入れて持ってきました。

お客さんは手袋をしてそれを食べるシステムになったとのことです。これにはびっくりしました。皿洗いさんの時給が30ドルとのことで、雇うと値上げしなければならないのですが、値上げすれば、客足が鈍るということからこのようです。インフレはサービスの質を落とすのですね。

 

本日、米国では金利を0.25パーセントさらに上げました。

これが良かったのか悪かったのかは今後の動向を待たなければいけませんが、基本的にはリセッションが来て、物価は下がると思うので、今回で利上げは停止になると予想しています。

そこで冒頭に言った「貸し渋り」が広がり、思った以上に景気が冷え過ぎたら、企業業績が悪くなり、その結果として株式相場は下がることになります。

 

2024年の景気の見通しが少し見えてくるのは8月あるいは9月ころではないかな、と感じています。

 

そうすると今は、買いたい株式があっても、取り合えずは買おうと考えている金額の半分を買って、もし、下がったらもう半分買うという戦略でいいと思います。

 

以上です。

(21)シリコンバレーの銀行が破綻――日米の株式相場の行方

2023年3月11日

毎日新聞によると、「米国で預金保護を担う米連邦預金保険公社FDIC)は10日、カリフォルニア州に拠点を置き新興企業向け融資が中心のシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻し、すべての預金を管理下に置いたと発表した。SVBは1983年設立の中堅銀行。2022年12月末時点の総資産は約2090億ドル(約28・2兆円)、総預金は1754億ドル。銀行の破綻としては、08年のリーマン・ショック時に破綻したワシントン・ミューチュアル以来の規模となる。」とあります。

来週の株式相場が楽しみです。下がるのか上がるのか、まあ、一旦下がって戻ると見るのが妥当でしょう。

しかし、3月10日にこのニュースが出たときに、軒並み地方銀行や大手銀行の株価が下がっていたのに、JPモーガンチェースの株式が3ドル31セント上がって2.54パーセントの上昇を示しました。

会長のジェームス・ダイモンは以前から、「嵐が来るぞ、嵐が来るぞ」と言っていましたが、このことだったのでしょうか?だから、JPモーガンチェースは、その準備をしているだろうから、また、超大手で資産内容も抜群だから上がったのでしょうか?これはある種のインサイダー情報なのか、そうでないのか、わたしのような小物にはわかりませんが、あまり、いい気分にはなれません。

このシリコンバレーに25万ドル以上預けてある個人・法人の方々のこの週末はその対応に頭を痛めているに違いありません。

リーマンショック以来の大型破綻とのことですが、シリコンバレーの新興企業における影響はこれから判明すると思われますが、いままでにもメタやグーグルなどすでに人員解雇を進めている企業に加えて解雇が始まるとなるとそれ相当の影響が経済にあると予想されます。

インフレを抑えるために金利をどんどん引き上げていますが、この破綻のような副作用は予想されていたと思います。これにより雇用状況が緩み、インフレ圧力が弱まり、金利上昇のペースがスローダウンあるいは引き上げの一旦停止が早まれば、株式相場にはプラスになります。

 

しかし、単純に株式相場が大幅上昇になるとは考えられません。株式相場に与えるもう一つの要因である企業業績はどうなっていくのかを見通さなければならないからです。

インフレが収まり、景気が底割れしない状況になれば、日米株式は大幅上昇にはならなくても、しばらくはボックス圏で上下していくと思われます。

深く押したときに買い、欲張らずにある程度で利食いしていく戦略でそこそこ儲かるのではないでしょうか?それにはここまで下がったら買うと決めていたことを着実に実行する勇気が必要ですけど・・・。

そこそこ勇気がある所長より愛を込めて。

(20)ホワイトカラーリセッションと2023年、2024年の米国株予想

2022年12月21日

現在、米国では、リセッションが来るか来ないかで意見が真っ二つに分かれています。

もし、リセッション入りしたら、どんな名前のリセッションになるか考えていましたら、

CNBCの番組で誰かが、ホワイトカラーリセッションという言葉を使用していました。

なるほど、いま、レイオフされている人たちは、アマゾン、グーグル、メタ(フェースブック)など名だたる企業のホワイトカラーです。

 

コロナになって気が付かされたことは、エッセンシャルワーカーの方たちへの感謝、自宅で仕事が十分できるということ、などです。オフィスの必要性が減少して、マンハッタンなどのビル群は一体、これから十分にテナントをキープできるのかが問題になってくるはずです。

年末になると翌年の経済・株式の予想が氾濫してきますが、大体、似たり寄ったりの意見が多く、面白くないです。できれば、2年くらいの予想を出してもらえればと考えます。

誰も教えてくれないのであれば、自分の多少リセッションを起こしている頭で考えるしかありません。

その前提となるリスクなどを羅列してみますと、

ウクライナとロシア戦争の拡大

・世界的なインフレーションの継続

・大規模自然災害の多発

などなどです。

一方、良い方向になることとして、

・自然環境保護に対する世界的な投資の拡大

働き方改革の進展

・供給網の仕組みの構築

等々です。

米国のリセッション入りが2023年後半と大胆に予想しますと米国の株式相場は、2023年の前半は現在の水準から上値に10パーセント、下値に15パーセントくらいが考えられます。その後、もし、マイルドなリセッション入りとなれば、安値から20パーセントの上昇が期待されます。それは、来年の前半にはリセッションは織り込み済みになると考えるからです。

2024年はホワイトカラーリセッションは終了しても、働き方は以前に戻らず、ホワイトカラーの雇用は伸びず、しかし、サービス業の雇用は確りと予測しますと、株式相場の暴落はないと思います。しかし、2024年に史上最高値を更新することは無理だと予想されます。

 

従いまして、下落したときに上記の良い方向になると思われることに関する事業を行っている企業に投資すべきです。

日本だけに目を向けますと、あまり理解できない政治、効率の悪い経営企業が多いことなどが

改善されることにより、現在よりはかなり良くなっていくことと信じています。

要するに伸びしろがあるというよりは、改善する余地が多いものが沢山あると気が付いて今からやろうという機運が感じられます。

 

来年が日本にとって効率の良い社会になる元年になることを祈っています。

以上です。