アメリカに来て、トータル34年になり、ずーっとそれなりにアメリカの株式相場を見てきました。
最近、アメリカ、「調子乗ってんじゃねーぞ」という感じがしています。
アップルの株式時価総額が1社で365兆円で、この金額は、ドイツの株式マーケットに上場している255社(176兆円)とインドの株式市場の1242社(189兆円)の合計とほぼ同じです。極端に言えばアップル1社でドイツとインドの株式と交換できる金額です。
会社数
アップル 2.7兆ドル 1社
英国 2.6兆ドル 595社
フランス 1.8兆ドル 235社
インド 1.4兆ドル 1242社
ドイツ 1.3兆ドル 255社
日本のバブルの時に、東京の土地の時価合計でアメリカ全土が買えると
言った例え話があったことを思い出しました。
2005年だと思いますが、アメリカにある大きな投資会社の「バークシャーハザウェイ」の株主総会に出席するためにニューヨークからネブラスカ州のオマハに行きました。出席の理由は、この会社のオーナーであるウォーレン・バフェット氏にわが師である稲盛和夫氏と対談してもらえるかどうか、というレターを作成して手渡しする為でした。この企画はわたしの数多い企画の中で自慢できる失敗でしたが、2週間かけて車で行ったことはいい思い出になっています。因みに稲盛和夫氏とバフェット氏は同じ年齢です。
バークシャーハザウェイの時価総額は100兆円に迫っていますが、なんとその総額の40パーセントをアップルに投資しています。
いま、アメリカと中国の関係が、ギスギスしてますが、この前、アップルのCEOのティム・クックが中国を訪問しました。それはそれは心配でしょうね。もし、供給がストップ、中国がアップルのアイフォーンに不買運動でも掛けて、売り上げが前年比10パーセントでも減れば、アップルの株価は40パーセント下がりまっせ。(これはわたしの大胆な予想)
そうなれば、アメリカ株式相場は暴落です。
こんな綱渡りの状況の中、アメリカの相場がそれ程下がらないのは、お金をコロナの関係でバラまいたせいで、まだ、金利は上げていますが、本格的にばらまいたお金の回収にはなっていません。むしろ、回収するのが怖いのです。
日本銀行の総裁が交代しましましたが、なかなか金利を上げてお金を回収したいと言えません。金利を上げてお金を回収したら、ゾンビ企業が破綻します。破綻させられた会社の人たちは、政治家自身が身をきれいにしていないことを一挙にののしり始めます。
要するに、なにもかも後手後手です。これはいま、始まったことでなく、政治は常に世の中の流れの30年は遅れているのです。
まだ、言いたいことの10パーセントも言えないのですが、またの機会にします。最後に、調子に乗っているアメリカとしっぽを振る日本に
「くそったれ」と言って今回のブログを締めます。
いま、思い出しましたが、今年のバレンタインデーのワイフへのギフトは
アップルウオッチでした。
お後がよろしいようで。